私たち「チェルノブイリ子ども基金」は、チェルノブイリ原発事故で被災したウクライナとベラルーシの子どもたちを対象に20年あまりにわたって救援活動を行ってきました。

すでにマスコミ報道その他で大きく伝えられていますように、私たちが支援対象としているウクライナの情勢が極めて緊迫し、「戦争の瀬戸際」に陥っています。

子ども基金では毎年夏に、ウクライナの汚染地域に暮らす子どもたちについては、温暖なクリミアのサナトリウムでの保養に招待してきました。多くの子どもたちが、ここでの保養を楽しみに待ってくれていましたが、今はもう、この場所での保養も難しそうです。

今後、医療、食品、日用品など、チェルノブイリで被災した子どもたちの生活にも深刻な影響が及ぶ可能性が危惧されます。

これ以上混乱が拡大すると、一番影響を受けるのは、社会の中でも特に弱い立場の人々です。
いま、国や民族を超えて、責任あるおとなたちは、武力や脅しではなく、未来を担う子どもたち、声をあげることも逃げることも難しい立場の人々のことを思いながら、知恵を絞り真剣に、問題を平和的に解決するよう、私たちは声を大にして訴えます。


2014年3月3日
チェルノブイリ子ども基金
代表理事/向井雪子
事務局長/佐々木真理
顧問・理事・監事一同
162-0816東京都新宿区白銀町25メゾンド原207
Tel&Fax 03-5228-2680 cherno1986@tokyo.email.ne.jp